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黒猫ビッケ、サビ猫キョンと暮らす日々。 デジイチ(OLYMPUS E-500)修行中。 外猫写真が増殖中・・・。
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猫好きさんにとっては悲しい話題になります。
ご注意下さい。

今日はキョンの1歳の誕生日だった。
拾い猫なので、本当の日付はわからないが、
一応この日と決めていた。
ゴージャスなことはできないが、
心を込めた「おめでとう」とねずみのおもちゃを
あげようと思っていた。

「おめでとう」はあげられたけど、
ねずみのおもちゃは買いそびれてしまった。

買いそびれた訳は。

関係ない写真の話から始まるが・・・。

午後も遅い時間から
まだまだ明るい太陽の日差しを頼りに
あじさいを撮りに行こうとカメラを持って出かけた。

ビッケを拾った公園に行くが、
ちょうど建物に西日がさえぎられて、うす暗く、
なんだかイマイチな感じだった。



続いて桜の並木道がある水路を歩いて行くと、
西日に照らされてパッと目を引く、
ランみたいな花(何かわからない)が
あったので、ちょっと撮ってみた。


こんな花。


オレンジが色鮮やかできれいだった。

ここからが、本題。
悲しいお話がだめな方はスルーして下さい。

そのまま水路沿いをしばらく歩いたところで、
「みーみー」という声が聞こえてきた。
仔猫だ。
目やにがひどく、目が完全にふさがっている。
鼻水も鼻の周りにべったりと張り付いてる。
生後1ヶ月くらいだと思う。
キジ×白の仔猫だった。
近くに黒い仔猫もいたが、そちらは
水路の植え込みに入っていってしまった。
警戒心が強い。ノラ猫の子供なのだろうと思った。
この水路にはノラ猫がわりといる。
キジ白の方は目やにで目がふさがっているので、
警戒したくてもできないのか、
「みーみー」と鳴きながら近づいてくる。
しばらく見ていたが、とにかく一旦帰ることにした。
家に帰ると体調の悪いダンナがもう帰ってきていた。
夕食を作らなければならないが、
仔猫が頭に浮かんで、消えない・・・。
ノラの子だから・・・という思いで立ち去った。
でも・・・
目やにと鼻水だけでもふき取ってやろうかと思った。
ダンナに事情を話し、
コットンと水を持って自転車でとって返した。
現場近くになり、
私のちょっと前を自転車で走っていた
20代くらいのカップルが、
目線を水路脇の歩道に向けて、
「あ!」というような態度をした。
カップルは一旦はそのまま走り抜けてまうものの、
すぐ引き返してきた。
カップルが戻るより先に私はその場所にたどり着いた。

さっきのキジ白が倒れていた。

カラスにつつかれていたらしい。

もう虫の息だった。

さっきまで鳴いていたのに!!

助けられなくて、ごめん・・・。

いろんな気持ちと涙があふれたが、もう何もできなくて、
せめて最期を見届けてやろうと思った。

わずかにふるえていた両足が最後に少しだけ痙攣し、
動かなくなった。

持っていたコットンで目やにや血をふいてやったが、
きれいにはならなかった。

小さなアリがまだぬくもりの残る身体に
次から次とたかるのが哀れでならなかった。

でも、アリも、そしてカラスも
ただ生きているだけだ・・・
そんなことをとりとめもなく考えていた。

さっき戻ってきたカップルは植え込みに隠れている
黒い仔猫の方を探していた。
探しているからには、拾って飼うのかと思い、
「飼えるのですか?」と訊くと、
「飼えないのだけど・・・」という。
私もしばらく様子を見守っていた。
どうするか、気持ちは定まってなかったが、
保護できるなら保護しようか、とも思っていた。
その間、カップルの女性と少し話をして、
親猫は一応いるのだと聞いた。
黒い方は結局出てこず、そのままカップルとは別れた。

キジ白を埋めてやろうと思い、
近くの100均ショップに行き、
(家に帰るより近かったので)
スコップと黄色いバンダナを買った。
キジ白はオスかメスか分からなかったが、
黄色が似合うかな、と思ったのだ。
それでくるんで埋めてやろうと思った。

充血した目とすすりすぎて赤くなった鼻で
お店に入るのは少し恥かしかったが、
案外誰も見てないもんだ。

倒れていた場所からすぐ近くの公園に行ったが、
小さな公園で、穴を掘れそうな場所がなかった。
少しだけ離れたところに、由緒のある大きな公園がある。
さっきのカップルもそこに猫を埋めたことがあると言っていた。

もう、辺りは真っ暗になっていた。

人目につかないしげみを探して穴を掘り、埋葬した。

写真を載せるのはどうかな、と思った。
それより以前に写真を撮ること事態が不謹慎かもしれない。
でも、キジ白が生まれて生きて死んだことを
何かに残したいと思った。
不快な思いをされる方がいたら申し訳ない。



最初に出会った時の写真。



名前をつけてやろうと思ったが、何も浮かばなかった。

次に生まれてくる時には、
人間でも動物でも植物でも、
何か名前をつけてもらえる生がめぐり来ますように。
そしてできればうんと愛されますように。
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